青木 一さん
青木 一
(昭和44年機械工学科卒)

後期高齢年が間近くなり、数年前の記憶がおぼつかない今日この頃ではあるが、高専時代の思い出は確かなものがある。一期生の先輩と友と後輩と、共に飯を食い語らい学んだ3年間の寮生活。

4年生からは、考えるところありて滝尾の農家で下宿生活。隣部屋の農協職員の兄貴分と、コップを片手に人生談議。将(姉)を射んとして始めた高校生(弟)の家庭教師。通学自転車を押して上った明野の長い坂道。思い出は尽きない。しかし、工業日本興隆の一隅を照らせたのではと自負できる53年間の仕事人生の眞に礎となった学びを与えてくれた恩師、事務方、友との日々こそが一番の思い出であることを今かみしめている。

源 芳弘さん
源 芳弘
(昭和51年電気工学科卒)

大分高専時代はクラブ活動に明け暮れた日々でした。

特に3年時は全国大会に出場して銀メダルを獲得。4年、5年と好成績を期待したのですが結局のところここがピークでした。

陸上は個人競技で猛暑の中で、ひとりでの練習は苦しいものです。

全国大会は夏休みの後半に開催され、楽しい夏休み期間でも継続して練習をした者しか全国大会で活躍出来ないのです。

頭では分かっているのにしなかったのがこの結果でした。

故有って写真撮影の道に進んでいますが、小学校の林間学舎・修学旅行や遠足等体力を使う行事もあり、学生時代のクラブ活動の経験が少しは足しになっているのかも知れません。

人間万事塞翁が馬。この年齢になってつくづく実感します。

藤澤 正浩さん
藤澤 正浩
(昭和56年土木工学科卒)

昭和五十三年八月、金沢高専で開催された硬式野球の全国大会決勝戦で、我が大分高専は勝利を収めました。野球部史上初の全国制覇に大興奮したことを覚えています。私の同学年三名はまだ三年生で、本来なら高野連大分大会に出場できる最終年でしたが、チーム事情により断念しました。しかしながら、偉業達成の感動と素晴らしい上級生とのかけがえのない時間は最高の思い出となりました。

村谷 哲也さん
村谷 哲也
(昭和62年機械工学科卒)

高専の思い出は、5年間の寮生活です。別府青山中出身で、入学当初電車通学でしたが、部活(バレー部)終わりの遅い帰宅に疲れを感じ始めたのと、寮生の楽しそうな生活を聞くうちに、1カ月遅れで入寮し、卒業まで明野寮生活をエンジョイしました。

「疥癬、股部白癬にもめげず(笑)」

その寮生活の中でも寮祭は、思い出深いです。各寮対抗による寸劇に出場し、皆で知恵を出しながら、演目決め、台本作成、深夜までの稽古、そして見事に賞が取れた事を今でも覚えています。寮祭は、今でも続いているのでしょうか?

阿部 智之さん
阿部 智之
(平成元年電気工学科卒)

私の高専での一番の思い出は、全国高専大会硬式野球の部で、2年連続で全国優勝したことだ。

2年間、1度も負けずに勝ち続ける事は大変だった。特に4年生の九州大会準決勝は、終盤に5点以上の大差を逆転しての大勝利だった。また、5年生の九州大会と全国大会の決勝戦は、いずれも接戦を制しての勝利だった。

これらの思い出は、卒業後の人生でも最後まで諦めない事、そして最後は勝ち切る事の大切さを教えてくれた教訓となった。

二宮 利都さん
二宮 利都(一法師 利都)
(平成8年土木工学科卒)

大分高専60周年おめでとうございます。

わたしが卒業してから随分と年月が経ちましたが、今でも思い出す風景があります。それは朝の通学風景。わたしは原付で通学していました。

毎朝、友人と待ち合わせをして学校へ向かいます。3台連なって運転する姿は今思えば少し滑稽。短い信号待ちの間におしゃべりをして。たわいない時間がとても楽しかった。

学生時代をワクワクして過ごせたのは、この原付から始まる一日があったから。最近の移動手段は自動車ばかりですが、また原付に乗りたくなりました。

松岡 敦子さん
松岡 敦子(清水 敦子)
(平成14年電気工学科卒)

卒業して今年で22年目を迎えますが、今でも思い出深いのは、定期テストの数日前から始まる大山君授業です。放課後の教室で、先生さながらに図や数式を黒板に書き説明する大山君を、数名~10名のクラスメイトで囲み勉強に励みました。

学生同士で教え合い、他愛もない会話を重ねた5年間と友人達は、私の大切な宝物です。

大分高専創立60周年とのこと、今後も末永く、学生の自主性と友情を育む学校であってほしいと願っています。

飯野 佑紀さん
飯野 佑紀
(平成19年制御情報工学科卒)

私は以前、普通科高校に約1年間在籍していましたが、その環境に馴染めず、高専の制御情報工学科に入学しました。入学時に校長先生から「これからは生徒ではなく、学生である」との言葉を受け取り、高校時代に感じていた過度な干渉とは対照的で、胸に響いたことを覚えています。高専では自由な環境の中で、自己責任の重要性など社会で必要な意識も学べたと感じています。現在はドイツで音楽機材の製造販売会社を経営し、高専で習得した知識が業務に役立っています。レポート作成で苦労した日々も、今となっては宝物のような思い出です。

水野 麻香さん
水野 麻香
(平成27年都市システム工学科卒)

一番の想い出は寮生活です。S科のAさんとずっと相部屋だったのですが、今でも大親友です。現在は、山口と東京で離れておりますが、ほぼ毎日のように連絡を取り合っており、定期的に会っています。科が違う中、寮をきっかけに家族のように大切に想える友達に出会えて本当に良かったと思っています。

行事でいうと、高専祭がとても楽しかったです。本格的な出店やステージ企画、多くの来場者が来て迫力があったため、印象に残る想い出の1つです。

山路 楓さん
山路 楓
(平成31年情報工学科卒)

高専での思い出といえばテスト勉強に尽きます。5年間の高専生活の中で、どのテスト期間も学校や図書館に残って次の日の科目を勉強していました。我ながらよくモチベーションを保てていたなと思います。

テスト勉強はいつも友人と集まって行っていました。そこそこ真面目にやってましたが、集中が切れるとみんなで卓球なんか始めて騒ぐこともありました。

働き始めて、人と議論しながら学んでいくという機会がなかなか無く、楽しく勉強できていたのはみんなのおかげだったんだな~と感じる日々です。