学校長メッセージ

「大分高専のホームページへようこそ」

校長 日野 伸一

 昨年末に中国武漢市で発症した新型コロナウイルス感染症が瞬く間に世界中に拡大し、多くの人命が奪われ、あらゆる経済社会活動に未曽有の大打撃を受けました。このウイルス感染の脅威はまだ終息するには相当の時間を要しそうです。
 本校では、4月3日の入学式、同6日の在学生登校日以降は、学校を臨時休校して新クラス体制の下で自宅学習としてきましたが、5月12日からはオンラインでの遠隔授業を開始しました。教える教員側も学ぶ学生側も、初めての遠隔授業のため、戸惑いの中での学校再開でしたが、この経験によって、オンライン授業をはじめとする教育・学習方法の改善が一気に進展したことは喜ばしい限りです。本メッセージが皆様の眼に届く頃には、この感染症も終息し、本来の学校生活が戻って、学生が生き生きと学習や課外活動に取り組んでいるものと心より願っています。
 
 さて、大分工業高等専門学校は、大分市の中央部に近い明野の高台に位置しています。5年間の一貫教育を通してわが国の工業の発展を支える実践的技術者の養成を目的として1963年に設立されました。現在、機械、電気電子、情報、都市・環境の修業年限5年間の専門4学科と、さらに修業年限2年間の専攻科に機械・環境システム、電気電子情報の2専攻を有しています。これまで、卒業生は7,700名に上ります。また、専攻科修了生は17年間で390名に達しました。本校の卒業生ならびに専攻科修了生の多くが、技術者や研究者として産業界、学界、官界と幅広い分野で活躍し、わが国の産業・経済の発展に多大の貢献を果たしていることは誠に喜ばしい限りです。
 
 本校が掲げる「愛の精神」の教育方針のもと、将来、さまざまな問題解決に立ち向かっていけるような発想の柔軟性や創造力、主体性などを身につけられるように、学生自らが主体性をもって先生方と対話し学習する“アクティブラーニングアワー”を毎週水曜日の午後に設けています。また、一般教養と各学科の専門基礎の教育を入学時よりしっかり教育すると同時に、地域の特性を考慮して、農工連携によるアグリエンジニアリング教育と、防災減災に関する基盤知識とレジリエントマインドを兼ね備えた災害レジリエントマインド教育の二つの教育プログラムを全校あげて取り組んでいます。さらに、本年度より、マテリアル分野で複数の高専との連携チームとして高専機構の公募型補助事業「未来技術の社会実装教育の高度化(GEAR5.0)」に採択され、新たな教育研究プロジェクトを開始しました。
 一方で、本校では、体育系、文科系などの課外活動も活発に行われています。各種のスポーツ、ロボット、プログラミング、英語プレゼンテーションなど、多くのコンテストに参加し活躍しています。特に、日本全国から回収して修理した足踏みミシンを東南アジア諸国の貧困層の人たちに無償提供し、現地に出向いて修理指導のボランティア活動を長年にわたって継続している足踏みミシンボランティア部の活動は、本校の誇る課外活動の一例です。
 本校に入学した学生諸君が、充実した本校での学校生活を終え、優れた学力と総合的な人間力を高め逞しく成長し、社会に巣立っていけるように、本校の教職員一同、後援会や同窓会と密接に連携をとりながら誠心誠意取り組んでいく所存でありますので、よろしくお願い申し上げます。