研修3日目はセントーサ島に行きました。ユニバーサル・スタジオ・シンガポールや水族館、カジノなどがあるリゾートアイランドです。3日目はこの島で過ごします。セントーサ島はホテルから車で20分ほどの場所に位置しています。到着後はユニバーサル・スタジオではお馴染みの地球儀前で集合写真を撮りました。集合時間と場所の確認をしていよいよUSSへ。入場後はグループに分かれての自由行動となりました。
ここからは学生からの感想と教員目線での現地リポートです。
USSはUSJと比べると敷地面積が小さく、全てのエリアがコンパクトにまとまっています。比較的並ぶ時間も少なく、スムーズに各エリアのアトラクションを楽しむことができました。オープンと同時にお目当てのジェットコースターに向かったグループは、すぐにアトラクションを体験することができたことに驚いた様子でした。
USSには6つのエリアがあります。ハリウッド、ニューヨーク、Sci-Fiシティ、古代エジプト、ロスト・ワールド、そして遠い遠い国で構成されています。来年にはミニオンやニンテンドーのエリアができる予定とのことです。日本にもあるアトラクションもありますが、乗り物の形が違ったり、USSだけにしかないアトラクションがあったり、何よりもパーク内は全て英語です。学生たちにとっては刺激的な1日になったようです。
ハリウッドエリアを抜けてニューヨークエリアには、「ライツ・カメラ・アクション!」というショーアトラクションがあります。映画作りの裏側を垣間見ることのできるショーで、スティーブン・スピルバーグ監督が監修しています。アメリカにハリケーンが襲ってくるというシーンを、特別効果を使いどのように撮影するかを間近で体験できるアトラクションです。システムや機械について普段学んでいる学生にとっては、水や風、火がどのように演出されているかに興味を持ったようでした。
ニューヨークエリアを過ぎると、日本にはないSci-fiシティが現れます。ここには映画『トランスフォーマー』のアトラクションがありました。3D映像で楽しむ屋内ジェットコースターです。映画の世界観やストーリー性も抜群で、何より迫力のある3D映像に釘付けとなったようです。また、USSでは比較的絶叫系マシンが苦手な人でも楽しめるアトラクションが多いのですが、その中でも”上級者向け”の「バトルスター・ギャラクティカ」は学生に人気だったようです。パーク内どこからでも見える大きなレールには、黒と赤の2種類があります。宙返りがないスタンダードな「ヒューマン」と、スリル満点のぶら下がり型「サイロン」です。普段はあまり積極的に乗らないという学生もいたようですが、今回は挑戦してみたようです。
古代エジプトエリアに足を踏み入れると、実際エジプトの遺跡を見ているかのようなセットに迎えられます。お昼にさしかかり少し気温も上がってきた頃、映画『ハムナプトラ』をテーマにしたアトラクションが涼しくていいですよ!と、学生に勧められました。暗闇の中で急加速する屋内ジェットコースターで、怖さも相まって涼を感じることができます。
ユニバーサル・スタジオといえば、ロスト・ワールド。「ラピッド・アドベンチャー」はUSJにあるアトラクションとは少し違い、円形のボートでジュラシック・パーク内を移動します。日本のものほどの高さはないようですが、円形ボートのため座る位置によって濡れ加減が違うようです。一緒に乗っていた学生を見ると、ほぼ一滴も濡れていない学生と、全身ずぶ濡れの学生がいました。運だそうです。出口付近には巨大なドライヤーがあり、有料ですが濡れた体を乾かすこともできます。
最後には、遠い遠い国が見えてきました。映画『シュレック』をテーマにしたエリアで、ここにも日本にはないアトラクションがたくさんあります。「シュレック:4Dアドベンチャー」は、日本でもあまり体験することがない4Dに学生たちは驚いていたようで、席が揺れたり、水がかかったり、飛び出すだけではなく実際に体験することができることが面白かったようです。また、長靴をはいたネコをモチーフにした「長靴をはいたネコの大冒険」というジェットコースターもあり、まるで絵本の中に飛び込んだかのような世界観が素敵でした。
昼食は各自パーク内で好きな物を購入して食べていました。これまで食事はビュッフェスタイルが多かったので、そのサイズに驚いたようです。お土産を購入したり、写真を撮ったり、充実した時間を過ごすことができたようです。
夕食を食べて、最後に『ウィングス・オブ・タイム』を鑑賞しました。光と水のショーで、ビーチに座っての鑑賞です。学生たちはワクワクしながらショーの開始を待ちます。いよいよショーが始まると、ストーリー仕立ての壮大な幕開き。海に浮かぶスクリーンへのプロジェクションマッピングから始まります。ストーリが動き始めた次の瞬間、噴射された水飛沫に映像が浮かび上がり、これまでに経験したことのない技術に思わず声が漏れます。光や音だけでなく、水や火も使った壮大なショーに学生たちも感動していました。
明日の最終日を待たずして、研修に参加してよかったという声や、シンガポールが好きになったという声が学生たちからあがっています。明日はB&Sプログラムで、現地の大学生とともにシンガポールの街を歩きます。最後まで楽しく充実した研修にしてほしいです。
研修2日目は盛りだくさんの1日となりました。朝食はホテルのビュッフェで、前日の夜に引き続き様々な種類の料理から選びます。日本ではあまり見かけない料理も多くありましたが、普段はあまり朝食も食べないという学生もしっかり食べていました。
9時にホテルを出発し、最初の目的地である「シンガポール植物園」へ。まず私たちを出迎えてくれたのは、立派なバナナ。想像以上に長く連なったバナナに驚き、気候の違いによる植物の成長の違いに学生たちも興味津々です。集合写真を撮っていよいよ入場しようとしたその時、雨が降り出しました。さらに時間を追うごとに雨も風も強まっていき、2日目にしてスコールを体験。それでも学生たちは、雨は残念だったけど、スコールを体験できたのは貴重だったと、前向きに話してくれました。日本ではあまり見ることのない大きな葉をつけた植物や、奇抜な模様の花、そしてその広大な土地に広がる青々とした緑を楽しむことができたようです。
植物園の散策を終えて、「スカイパーク展望デッキ」に登る予定でしたが、残念ながら雨足はまだ弱まらなかったため様子を見ることに。少し予定を変更して、マリーナ・ベイ・サンズ内を散策しました。高級店が立ち並ぶショッピングモールですが、紅茶専門店TWGでは紅茶やお菓子を買ったり、外の庭園に行ってみたりと、それぞれ充実した時間を過ごしたようです。また、1階にはボートに乗れる場所もあり、数名の学生が乗っていました。相乗りのため、他の国から来た方達や船頭さんとも交流を図れたようで、英語を使ってのコミュニケーションができたことを喜んで話してくれました。
昼食は「スチームボートビュッフェ(鍋料理)」をいただきました。日本のしゃぶしゃぶのような感覚で、お肉や野菜をコラーゲンたっぷりのスープでゆがいて食べます。スープも美味しく、たくさん食べることができ満足した様子でした。昼食を終えた頃には雨も止み、再び展望デッキに向かいます。56階(地上から約200m)の展望デッキまではエレベーターで上がりますが、その速さにも驚きました。外に出るとシンガポール一体を見渡すことができるほどの高さに初めは足がすくんでしまったようですが、少しすると展望エリアからの景色を楽しんでいました。展望エリアにいる方に声をかけて写真を撮ってもらうこともできたようで、ここでも英語でのコミュニケーションを積極的に図れたようです。
次に向かったのは「アラブストリート」。異国情緒あふれる素敵なエリアでした。大きなモスクがあり、その周辺には雑貨屋が並んでいます。束の間の散策となりましたが、モスクの中を見学し、お祈りの方法を教えてもらった学生もいたようです。さらなる異文化体験に刺激を受けた様子でした。アラブストリートでもお土産を購入する学生が多くいましたが、これまで訪ねてきた場所よりも値段が安く、その安さに驚きを隠せない様子でした。集合時間には両手にたくさんのお土産を抱えて戻ってきました。安く、楽しく、ショッピングを楽しめたようです。次に「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」へ移動。あまり時間が取れなかったのは残念でしたが、スーパーツリーを見上げ、その大きさに圧倒されました。スーパーツリーもただのモニュメントや展望台として存在しているだけでなく、エネルギーを作り出したりもしているようです。
最後の目的地「マリーナ・バラージ」では、シンガポールの水問題について学びました。英語での説明に苦戦しながら、最後までガイドの方の説明に耳を傾けていました。水をどのように作り出しているのか、きれいな水のためにどのような取り組みをしているのか、国全体の意識づくりなど、たくさんのことを学べたようです。日本ではどうか、今日本で学んでいることを将来どのように活かすことができるかなど、考えるきっかけになったのではないでしょうか。また、英語を聞き取れるようになりたいと、英語に対するモチベーションも高められたようで、非常に有意義な時間となりました。しっかり学んだ後は、屋上で夕日を楽しみました。芝生のきれいな場所で、多くの人が凧揚げをしたり、写真を撮ったりしていて、学生たちも先ほどまでの緊張感から解放され、芝生を走り回っていました。
夕食は「バーベキュー(韓国風焼肉)」へ行きました。たくさん歩き、学びも多かった1日だったので、ここでもしっかり食べて明日に備えます。2日目の行程が終了した後は自由時間となりました。グループで夜景を見に行ったり、近くのスーパーに買い物に行ったり、ホテルのプールで泳いだり、それぞれ充実した時間を過ごしたようです。
明日は3日目、セントーサ島での研修です。いよいよ研修も折り返しとなりました。最後までたくさん挑戦をして、体験をして、素敵な研修にしてほしいです。
9月3日より令和6年度海外研修旅行の第二陣として、シンガポール研修が始まりました。学生、引率教員および添乗員、総勢29名が3泊5日の行程でシンガポールで研修いたします。
台風の影響で遮断された交通網を考慮し、集合時間は朝4時50分。とても早い時間にも関わらず、多くの保護者の皆様と教員がお見送りしてくださり、バスで福岡空港に向かいました。初めて海外に行くという学生も多く、不安や緊張もある中で、バス車内では楽しそうに研修の予定を話している様子が伝わってきました。飛行機に大きな乱れもなく、16時ごろにシンガポールのチャンギ空港に到着しました。初めての長時間フライトに少し疲れた様子でしたが、機内サービスも充実していたので、時間を持て余すことなく過ごすことができたようです
さて、初めての海外旅行といえば誰もが緊張する入国審査ですが、今では全て自動化されており、職員とのやり取りもなければ、パスポートにスタンプも押してもらえません。とてもスムーズに入国できるようになりましたが、入国時のスタンプを押してもらえないことを残念がっている学生もいました。
荷物も受け取り、換金も済ませ、いよいよバスに乗って市内に移動しました。ガイドの方のお話を聞きながら、マーライオン公園へ。空港から15分ほどで、シンガポールのランドマークの一つ、マリーナベイ・サンズが見えてきました。これまでテレビやネットで見てきた光景に、学生たちからは感嘆の声が漏れます。バスを降り、いよいよマーライオンとの対面です。多くの観光客に囲まれたマーライオンは、その後ろ姿だけでも圧倒的なオーラを感じます。学生たちは楽しそうに、お互いポーズの案を出し合いながら写真を撮っていました。束の間の自由時間となり、学生はそれぞれお土産を購入したり、ジューススタンドで珍しい果物の飲み物を注文したりしていました。英語での会話には少し苦戦したようですが、母国語以外の言葉でコミュニケーションを図る楽しさも同時に感じたようです。この経験を明日以降の研修に繋げてほしいと思います。
夕食はホテルのビュッフェでいただきました。ガイドの方からは、シンガポールには様々な人種の人が暮らしているので、言語や文化、食事も多種多様であるという話を伺いました。実際に中華系からインド系、マレーシア系の料理まで幅広く用意してあり、学生たちも楽しんでいるようでした。普段食べることがあまりないタイプの料理や味付けに挑戦できたことも思い出になったようです。夕食後は自由時間とし、グループでショッピングモールへ行ったり、アジア最大の観覧車であるシンガポール・フライヤーへ行ったり、それぞれ計画して楽しんでいました。
不安や緊張の中、たくさんの経験ができた1日目。学生たちは海外での時間に心躍らせながら、日本では見ることのできない光景に驚き、味わえない食べ物を楽しみ、同時に言語の壁にぶつかっているようです。それでも1日目の報告書からは、明日はもっとできるようになりたい、もっと挑戦してみたいという向上心を感じることができました。
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